本年3戦目に予定されていた奥大井大会が台風12号の直撃で中止となった9月3日の夕刻、奥大井から町田に場所を変え、アドベンチャーレース番外編(ナイトセクション)が行われた。らしい・・・。
昨年年間総合優勝3連覇を果たしたKIWAMIの生ちゃん、ゴリさんは相変わらずのパワフルさでジョッキを重ねる。我らがチームのかーさんも持ち前の持久力でその差は変わらない。負けず嫌いの性か、はたまたただ好きなだけなのか、量が増え、種(酒)目が変わり、気持ちも酔いも最高潮に達したその時・・・「チームをシャッフルしよう!!」という話になった。らしい・・・。ナイトセクションに参加できなかった僕の携帯には、『那珂川大会には生ちゃん、ゴリさんと参加すること。拒んだ場合には100pointの減点。』と次のCP以降の指示が入っていた。
ということで、最終の那珂川大会にはKIWAMIの生ちゃん、ゴリさんとTEAM
KONA WINで出場することとなった。今回のチームの特徴はパワー。但し、パワーがあり余っているため、ひとたび地図読みを間違えるとそのままどこまでも突き進み、とんでもないロスをしてしまいそうな懸念があった。出場全チームがライバルには違いないが、要注意のチームは体力・スキル・チームワーク全てがトップレベルにある「ちょめちょめクラブ」。また総合1位をひた走る「サニーサイト信濃santaよんたゴタ」。ダークホースは今回袂を分かち合っての出場となったアドベンチャーゾンビことゾン鈴木とたきざん亭擁する「ちーむかなっぺ」だ。
とりわけ逆転で年間総合優勝を奪うためには「サニーサイト信濃santaよんたゴタ」に大差で勝つ必要性があり、大きなロスは許されない。勿論優勝が目標だが、そのためには若干難点のある地図読みを焦らず正確に行うこと、また間違えた場合には持ち前のパワーで確実にリカバリーしていくということをチームの共通認識とし、レースに臨んだ。
レース序盤のバイアスロンは、MTBに交替に跨り脚を温存しながらパワーに物を言わせ、トップでカヤックセクションへ移行。早瀬をカヌー牽引で回避する作戦で、カヤックも苦戦するチームを尻目に順調に1位をキープ。チームチャレンジもチームワークで難なくこなしMTBセクションへ。CP5では橋まで出てしまったものの、直ぐに降り口を見つけゲット。CP6へのMTB担ぎ上げはお手の物。華奢な女性の太腿ほどありそうなゴリさんの上腕二頭筋肉が躍動する。かく言う僕も、今日はゾンのMTBを担ぐために来た道を戻らないで済むと思うと心も気も軽い。
CP6を過ぎてからはMTBに乗り、山道を快調に飛ばす。と、CP7を通過する前に舗装された林道にぶちあたった。先頭を走る生ちゃんは、林道を渡った先にも続いている山道にCPが設置されているのではとの見解。しかしながら先に進めば進むほど道は薄くなるばかり。林道の手前にも小さな分岐があったとの意見から、来た道を分岐まで遡ってコンパスで確認。レース前に焦らずに地図読みをしようというコンセンサスを図ったにも関わらず、勢いに任せたレース展開に慢心した失敗だった。でもまだレース序盤。リカバリーも早かったし、ここから慎重に進もうと再度確認する。
林道からCP8へ向かう山道への入り口は、地形と方位、距離を確認して難なくクリア。しかも途中からサロモンの誘導?テープが括りつけてあり、迷うこともなくCP8をゲット。CP11までは、ほぼオンロード。後方を少しでも離そうとスピードを上げる。ところがCP11に向かう途中で生ちゃんのリアタイヤがスローパンク。CP11からランに移行するだけに、取り敢えず空気だけ入れて誤魔化しながら進もうとも考えたが、後続との差、フィニッシュには再びMTBセクションとなることから修理をすることにした。この修理が早かった。阿吽の呼吸でそれぞれの役割を果たし、あっという間にレースに復帰と思いきや…。なんとここで、ちょめちょめクラブが現れた。思いのほか後続との距離が開いていなかったことに焦りを感じる。でも、ちょめちょめクラブとの抜きつ抜かれつというレース展開は想定範囲内。僕らが体力で少し優位にあるものの、彼等の地図読みは僕らの比ではない程正確だ。パワーに任せ、再び彼らを抜き返してCP11に向かうが、今度はCP手前で道を間違えてしまう。振り向いてもちょめちょめクラブはいないし、遅まきながら確認したコンパスも違った方向を示している。でもここでのロスも少ない。急いで来た道を引き返しCP11に向かう。CP11に到着した時、ちょめちょめクラブは丁度チームチャレンジをし終え、トレッキングセクションへ移行するところだった。
声を掛け合い、それぞれのパートへ進む。CP12〜CP18までのトレッキングセクションは、どこのCPから取ってもいいフリーな区間。僕らはナンバー順に回ることとした。CP12でちょめちょめクラブとすれ違い、CP13でもすれ違う。彼らもナンバー順に進むようだ。CP14を過ぎたところで、ちょめちょめクラブに追いつく。CP15までは笹の間を抜けるシングルトラック。抜くこともままならず、少し後方を進む。CP15をゲットし、オンロードに出る直前でちょめちょめクラブをかわす。ここからはもうオンロードのみ。体力勝負なら負けない。
CP16手前で彼らは勝負を賭けたのか、幹線道路を右に折れ、僕らの視界から消える。多少不安がよぎったものの、僕らは幹線道路沿いでスピードを上げる。CP16が見えた頃、かなり遠方に彼らを発見。彼らの勝負は裏目に出たようだ。この時、僕らは喜ぶよりも「人の振り見て我が振り直せ」と思い起こし、最後まで気を抜かずに行くことを再確認。それ故CP17からは元来た道を戻ると思っていたが…。生ちゃんは、少しでも短縮しようと別のルートを推奨。多少の躊躇はあったもののショートカットができるのであればと、僕らも最後の勝負を賭けた。
結果はGOOD!!また少し差が広がった気がする。CP18に戻る道すがら「サニーサイト信濃santaよんたゴタ」とすれ違う。確かその前には数チームいた気がする。逆転での年間総合優勝の可能性も出てきた。しばらくすると前から見慣れた仲間の姿が。「ちーむかなっぺ」だ。いつもながら牽引ロープでゾンビと化した鈴木が曳かれている姿が。と思いきや、なななんと、かなっぺを牽引しているのはゾン鈴木ではないか???人づてに、僕とレースを共にしていない鈴木はとても楽しそうで、生き生きとしていると聞いていたが…。まさかここまで…。トップを走っているにも関わらず、何故だか納得できない。
まぁ気を取り直してレースに集中する。CP18からは道路事情でストレートにフィニッシュまでとのこと。まだまだ体力は有り余っており、気持ちよくMTBを漕いで行く。前に現れた三叉路を一番広い右方向に進む。最後まできっちり地図を読むということを思い出し、コンパスを見てみると…。方向が違う。近くの子供に「烏山はどっち?」と聞いてみると三叉路の真ん中の道を指してくれた。またもや慢心からきたミス。とは言え、ロスは最小。再度気を引き締め、フィニッシュを目指す。烏山大橋が見えてきた。流石にここまで来ると、勝利を確信した。最後までスピードを緩めず、会心のフィニッシュテープを切る。7分後には、ちょめちょめクラブがフィニッシュ。3位のチームとは1時間以上の差を広げての会心のフィニッシュだった。
さて、こうした経緯で那珂川大会に優勝し、おまけに年間優勝まですることが出来た。エクストリームシリーズに参加して4年目。ようやくの目標達成となった。優勝という光栄は、レースにつき1チームしか得られないものだから素直に嬉しいもの。しかしながらそれ以上にチーム一丸となって成し遂げた達成感、またレースに出場した全てのチームと共有できる仲間意識がたまらない。今回のチームも飲み会での勢い?はあったかもしれないが、レースを通して知り合えた仲間だからこそ曳かれあって組んだチーム。こうした機会を提供してくれるエクストレモに感謝するとともに、今後もアドベンチャーレースを広げっていって欲しいと願ってやまない。
因みに、ちーむかなっぺの「かなちゃん」が、「また一緒に出て下さい。」とゾン鈴木に握手を求め、初めての完全完走後に浮かべていた涙が素晴らしかった。隣にいた僕らにはもちろん手は差し伸べられなかったが…。ちくしょー。やっぱアドベンチャーは、ミックスだよなぁ。
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